3.午前問題の勉強し過ぎに気を付ける。
ソフトウェア開発技術者試験は、午前問題をクリアした人が、午後1問題を採点してもらえ、 さらに午後1問題もクリアした人が、午後2問題を採点してもらえ、最終的に合否が決まるようになっています。 そして、午前、午後1、午後2の採点は完全に独立して行なわれ、 飛び抜けて点数の高かった試験区分の点数を他の試験区分の点数に上乗せするといった事は行なわれません。 古い参考書などをお持ちの方で、 「午後1、午後2の平均点も、合否の基準に含まれる」といった情報をお持ちの方がいますが、 まったくの誤情報です。 そして、各試験区分のボーダーラインは800点満点の600点で、 それ以上は得点しても意味がありません。 例えば、以下のような得点をした2人の受験者がいるとします。
・Aさん 午前:800点、午後1:800点、午後2:595点、計2195点
・Bさん 午前:600点、午後1:600点、午後2:600点、計1800点
この場合、合格するのは合計点が395点も低いBさんの方です。 ちなみに私は平成13年に、午前問題を80問中75問(正答率93.75%) という好成績を出したにもかかわらず、不合格でした。 午前問題のボーダーラインはおおよそ3分の2の問題に正解すれば良いと言われていますから、 80問中54問(正答率67.5%)で良いわけで、私の正解した問題の内、 21問は無駄でした。この21問を正解する為に、 費やした勉強時間を、午後1、午後2にまわして入れば、 合格していたんじゃないかと思います。 なので、午前問題の勉強は「完璧に解ける」レベルまで行わず、 「ある程度解ける」レベルになったら止め、 その分、午後1、午後2の学習に時間を割く事をお勧めします。