1.午後1の出題順序はほぼ決まっている。
ソフトウェア開発技術者試験の午後1問題は、制限時間がかなり厳しい試験です。 (実は、私が平成15年に当試験に合格した際にも、全部解ききることができませんでした・・・。) その為、問1から順番に解いていって必ず全て解ききる自信のある方は良いのですが、 たいていの人はそうではなく、確実に得点できる問題から解きたいと考えるんじゃないでしょうか? なので、大勢受験者が最初の5分間で、解けそうな問題を探しています。 平成14年までは、私もそうやって解いていました。 しかし、この5分・・・。もったいないですよね・・・。
ここで、とても重要なことなのにほとんどの人が知らない情報があります。 それは、 ソフトウェア開発技術者試験の午後1の出題順序はあらかじめ決まっている ということです。午後1問題は、ほぼ以下の順番で出題されます。
問1.通信ネットワーク
問2.ソフトウェア工学
問3.情報セキュリティ
問4.システム構成技術
問5.アルゴリズム
問6.データベース
この順序はどこにも公表されておらず、確定的なものではありませんが、 確実にこの順序に沿って出題されています。 試しに直近の4年分の出題内容について、分析してみましょう。
<平成14年>
NO出題内容カテゴリ
問1社内ネットワークのIPアドレスの割り当てネットワーク
問2システム開発のおけるバグ数の評価 ソフトウェア工学
問3VPNとセキュリティ 情報セキュリティー
問4RAID、稼働率を使用したシステム性能 システム構成技術
問5優先順位付き待ち行列 アルゴリズム
問6学生の履修管理システム データベース
<平成15年>
NO出題内容カテゴリ
問1遠隔データベースのネットワーク負荷の計算ネットワーク
問2プロジェクト運営 プロジェクト運営
問3インターネットのセキュリティ 情報セキュリティー
問4通信システムの信頼性評価 システム構成技術
問5プロセスの協調と状態遷移 アルゴリズム
問6レンタカー予約システムのDB設計 データベース
<平成16年>
NO出題内容カテゴリ
問1リモートアクセスにおけるセキュリティーの確保ネットワーク
問2オブジェクト指向分析 ソフトウェア工学
問3Webベース検索システム システム構成技術
問4Webを用いた情報提供システム(M/M/1) ネットワーク
問5Base64変換システム アルゴリズム
問6オークションシステムのDB設計 データベース
<平成17年(春)>
NO出題内容カテゴリ
問1社内ネットワークのインターネットへの接続ネットワーク
問2形態電話のステートチャート システム構成技術
問3コンピュータウィルスについて 情報セキュリティー
問4開発規模の見積り(ファンクションポイント法)ソフトウェア工学
問5Base64変換システム アルゴリズム
問6オークションシステムのDB設計 データベース

お解り頂けたでしょうか?特に問1、問5、問6については、 100発100中ですね。 この性質を利用して、ネットワークに強い人は問1から、アルゴリズムに強い人は問5から、データベースに強い人は問6から、 解くといった戦略を練る事ができます。 ちなみに私が平成15年に合格した際には、 問6→問1→問3→問2→問4→問5 というふうに最初から解く順序を決めていました。 そして、ソフトウェアの午後1は、毎年ボーダーライン上に多くの受験者が並びます。 なので、たった数点の差で多くの受験者が合格を逃しています。 そういった方は、 この法則を適用し問題を選択する5分を短縮するだけで、 合格する可能性があります。 ぜひ、ご活用ください。